[等々力陸上競技場及びその周辺の問題点(4)]競技場周囲の来場者通行・待機用スペース

等々力陸上競技場の全面改修を推進する会では、実際に等々力陸上競技場を利用されている方々から寄せられた指摘・要望をもとに、競技場及びその周辺の施設・環境に関する様々な問題点を把握するに至りました。ここでは、それらの問題点を写真やデータとともに順次ご報告していきます。なお、等々力陸上競技場の全面改修を推進する会としては、川崎市に対してこれらの問題点の改善を要望していきます。

(4)競技場周囲の来場者通行・待機用スペース

競技場の周囲には、入場待ちのために開門前から非常に多くの人が集まりますが、その人々が通行または待機するためのスペースが足りていません。入場待機列は、時には公園をはみ出して多摩川の土手付近まで延びてしまいます(川崎フロンターレの2008シーズン最大の入場待ち人数:5ゲート=約4,000人、7ゲート=約3,500人、10ゲート=約400人、13ゲート=約4,500人)。競技場の周囲全方向でスペースが不足しています。
2008シーズンの川崎フロンターレ試合時、特にスペースが足りず、混乱が起こりやすい箇所は以下のとおりです。

■ 正面玄関前から道路を挟みプール前の広場までの一帯(大多数の来場者が通行)


プール前広場から正面玄関を望む。広場にはある程度のスペースがあるが、競技場前に道路と日本庭園があり、入場ゲートの前にはスペースがない


広場から道路を渡る人の波

■ メインスタンド5ゲート外側(日本庭園付近)

 
5ゲート前で入場待ちする人々。競技場周回スペースが狭いため、人が溢れてしまう

 
5ゲート前から溢れた人々は競技場正面玄関前の道路へ。多いときには釣池前を通り越し、多摩川沿線道路付近まで伸びる

■ 北側サイドスタンド(ゴール裏)外側(7ゲートからバックスタンド側までの池付近)

 
競技場周回スペースがすぐに人で埋まってしまう。通行導線を確保することが困難

■ バックスタンド10ゲート外側(東駐車場付近)


 10ゲートは間口が最も広いゲートにもかかわらず、場外にほとんどスペースがないため人が並べない。川崎フロンターレの試合では入場できる券種を限定することで入場者を減らしているが、それでも駐車場(写真右端)に人がはみ出さないようにするのが困難。

■ 南側サイドスタンド(ゴール裏)外側(13ゲートからバックスタンド側までの広場付近)


13ゲートからの入場待ち列はバックスタンド側まで伸び、横の桜の園も埋め尽くす。時にはそこでも収まりきれず、競技場前の道路を越えてテニス場と中部公園事務所の間に伸び、公文書館付近まで続くことも。

以上