活動経緯
等々力陸上競技場が川崎市のスポーツの聖地として、これからの川崎市を担っていく青少年が「いつかはここ『等々力』でプレーしたい」と夢を抱くような、老若男女すべての市民が愛着と誇りを持てる安全で快適なスタジアムになるよう、等々力陸上競技場の全面改修及びその周囲の施設・環境の速やかな改善を川崎市に要望していくため、川崎フロンターレサポーター、川崎市サッカー協会が中心となり、「等々力陸上競技場の全面改修を推進する会」を立ち上げました。
要望趣旨
現在、川崎市が所有する等々力陸上競技場では、Jリーグ・川崎フロンターレのホームゲームをはじめ、陸上競技やアメリカンフットボールの国際大会が開催されるようになりました。また、それらのトップアスリートたちの活躍を間近に観るため、競技開催日には数多くの市民が競技場を訪れ、スタンドから盛大な声援を送っています。
しかしながら等々力陸上競技場は、建設時には現在のような使用規模が想定されていなかったため、大観衆を快適な環境で受け入れられる構造になっていません。老朽化も手伝って、非常に危険な状態です。場外の入場待ちスペースやコンコースは大混雑し、また悪天候時には、雨風をしのげる場所が足りない、雨漏りによりコンコースに水が溜るといった問題が発生、更には床や壁がひび割れて崩れる、場内放送がよく聞き取れないなど、来場者からは危険を指摘する声や不満などが頻繁に聞かれるようになりました。あの狭い場所での現在の混雑状態を見ますと、万が一災害が起こった場合には、避難する来場者が混乱をきたし大惨事に繋がりかねないと大いに危惧する次第です。ましてや子供やご年配の方、身体にハンディを持つ方々にとっては危険極まりないと思われます。
また、トップレベルはもとよりアマチュアレベルの利用団体にとっても、関係設備の数、配置、導線が悪いなど、利用にあたって困難な点があります。競技がスムーズに運営されてこそ、競技参加者は競技場に素晴らしい印象を抱くことができます。それは競技の盛り上がりにもつながることから、観戦者にとっても喜ばしいことであります。
上記のような数多くの問題点を改善するためには、部分的な改修ではとても補えません。それゆえ、大規模な全面改修を求める次第です。現状では、いつ惨事が起こってもおかしくない状態であることから、至急の対応を求めていきます。
全面的な改修を行うならば、大きな自然災害が起こった場合に等々力陸上競技場を避難場所や防災倉庫などの大規模防災拠点として活用するという有益性も付帯可能でしょう。スポーツ観戦という視点だけでなく、巨大な防災拠点としての活用も考慮に入れた競技場施設のあり方を検討すべきと考えます。
等々力陸上競技場が川崎市のスポーツの聖地として、これからの川崎市を担っていく青少年が「いつかはここ『等々力』でプレーしたい」と夢を抱くような、老若男女すべての市民が愛着と誇りを持てる安全で快適なスタジアムになるよう、等々力陸上競技場及びその周囲の施設・環境の速やかな改善を川崎市に要望するものです。